
鉾田市は気象や地理的な環境が農業に適し、メロンの一大産地としても有名。なにを作ってもおいしくできる地域と言われています。そこで忘れてならないのは土の力です。小さな種から栄養豊富な作物へと育てあげる土の偉大さには、驚きと感謝しかありません。
かつて観光農園だった頃は、お客さまに喜んでいただくためにたくさんの品種を育てていました。2005年に新品種やよいひめが登場し、この地域でいち早く取り組みを開始。そのおいしさとバランスの良さに惚れこんで、今ではうさみ園を代表するイチゴになりました。今後はさらに味のバラツキやブレをなくし、「イチゴを買うならうさみ園!」「うさみ園のやよいひめが1番!」皆さまにそう言っていただけますよう、スタッフ一同、ますますがんばっていきたいと思います!


おいしくて健康なイチゴを作るために、安全性を最優先したさまざまな栽培技術を積極的に取り入れています。
〈ステビア栽培〉はキク科の植物ステビアの病気に強い特性を生かし、土の中の良い微生物を増やして病害虫への抵抗力を高める方法です。イチゴが元気いっぱいに育つので、日保ちもグンとアップします。
畑に計器を設置してデータを収集する〈環境制御〉も行っています。温度、湿度、太陽の照度、CO2濃度などを把握して、常にイチゴが喜ぶ環境を整えてます。また、できるだけ農薬に頼らない害虫駆除〈IPM防除〉にも取り組んでいます。害虫を天敵に食べてもらったり、ハウス内のCO2濃度を高めて卵から全滅させる最新の技術などを導入。皆さまに安心してお召し上がりいただけるイチゴをお届けしています。


最盛期の摘果作業など、イチゴは人手のかかる作物です。そこで頼りになるのが海外実習生の存在。今はタイとカンボジアから3人ずつの6人来てくれています。みんな真面目で温厚な人ばかり。パートさんとも仲良く和気あいあいとイチゴづくりに励んでいます。
当園のイチゴはタイ国内でも販売されています。現地ではたいへんな高級品ですが、それだけに味が勝負。おかげさまで指名買いして下さるお客さまも多く、いくつかのレストランでもお使いいただくようになりました。以前ここで働いていた実習生が、帰国後タイのイチゴ栽培事業に務めることになったり、イチゴを中心にご縁の輪が広がっています。おいしいイチゴは国境を越える。日本のイチゴの素晴らしさを、これからもどんどん広めていきたいです!

